大阪府八尾市(実証実験)
物流における再配達削減とCO2削減を目的とするOKIPPAを使った実証実験を「八尾市グリーン交通・配送推進協議会」と実施し、モニターとして参加された住民の方と配送員の皆さまにアンケートにご協力いただきました。
実証実験の成果
OKIPPAによって平均で7割以上の再配達を削減することができました。やむを得ず再配達となってしまった割合は期間全体を通して平均12.57%と、全国平均の16%を大きく下回りました。※1
期間中週を追うごとにOKIPPAの活用率が上がったことで再配達率が下がり、OKIPPAの認知と使用方法の理解が広がることによって再配達率が減少したと推察されます。
再配達削減状況
調査結果サマリ
再配達は7割以上減少。再配達率は全国平均16%に対し12.57%に
再配達削減による二酸化炭素削減量は約528kgに
(仮に八尾市内全世帯が1年間OKIPPAを使用した場合)杉の木約185,000本が1年間に吸収する二酸化炭素量相当を削減※2
OKIPPA利用によって配送員の44.4%が配達に対する心身の疲れやストレスが軽減したと回答
配送員の88.9%がOKIPPAにより再配達を削減できると感じ、94.5%がOKIPPAの普及を希望
八尾市全域に告知し、実験期間中3,684件の荷物受け取りがあったが盗難やいたずら報告は0件
※1 2018年6月 国土交通省「宅配便再配達実態調査」
※2 CO2排出削減量は国土交通省
「宅配の再配達の削減に向けた受取方法の多様化の促進等に関する検討会報告書」を基に算出
算出方程式: X個 x 0.58km/個 x 25% x 1t x 808/1000000
杉の木が1年間に吸収するCO2量は、林野庁HPを参考に算出
実証実験アンケート
モニター参加者アンケート「環境への影響」
(平均回答数:532)
モニター参加者の90.1%が再配達は地球温暖化や大気汚染に影響を与えると回答
モニターの89.0%がOKIPPAの利用は二酸化炭素や大気汚染物質の削減につながったと回答
配送員アンケート「OKIPPAへの期待度」
配達員の88.9%が、OKIPPAの利用による再配達削減効果に期待していると回答
配送員の94.5%が、OKIPPAの普及を望んでいると回答
実証実験概要
場所 | 大阪府八尾市全域 |
---|---|
期間 | 2020年1月20日(月)~2020年2月16日(日) |
対象 | 簡易宅配ボックスOKIPPAを無償配布した724世帯 |
方法 | 対象者の宅配による荷物の受け取り状況をアンケート調査(一週間ごと計4回) 配送員へのアンケート調査(実験終了後1回) |
関連リンク | OKIPPAを用いた再配達防止実証実験最終報告書|大阪府八尾市 |
プレスリリース | 宅配バッグOKIPPA、大阪府八尾市と実施した実証実験で再配達7割削減に成功(2020年3月26日) 宅配バッグOKIPPA 95%の配送員が「普及してほしい」と回答(2020年5月20日) |
上記の詳細がPDFでダウンロードできます