昨年、経済産業省(以下、経産省)と国土交通省(以下、国交省)が、「宅配事業者・EC事業者・行政」の三者で構成される「宅配事業とEC事業の生産性向上連絡会」を立ち上げ、再配達削減に向けた議論をしていたことはご存知でしょうか?

昨年(2018年)の11月2日に発表された連絡会での「議論のとりまとめ」の中では、配達方法に新たな選択肢として「置き配(おきはい)」という言葉が登場しています。

今回はその内容について簡単にご紹介していきたいと思います。


宅配事業とEC事業の生産性向上連絡会とは?

EC市場の急激な成長により、宅配便の取扱個数も増加の一途をたどっています。

過去5年間では取扱個数が約21%も増加しており、取扱個数と労働力とのバランスが崩れてきているのが現状です。特に個人宅への小さな荷物の取扱個数が増加し続けており、「配達」の負荷が今までよりも高まっています。

取扱個数の増加は再配達の増加を引き起こしており、それらの配達を担う労働力(トラックドライバーなど)が不足しています。

もう少し簡単に言えば、配達する個数や手間が増えているのに、人手が足りていない、という状況です。

再配達の増加はCO2排出量の増加も引き起こしており、環境問題にもなっています。

これら宅配便と関係する様々な問題を解決するために、国レベルでの話し合いが行われてきました。

それが、記事の冒頭でご紹介した「宅配事業とEC事業の生産性向上連絡会」です。

この話し合いには、アスクル、アマゾンジャパン、ヤフー、楽天、オルビス、ZOZO、ファンケル、など、大手EC事業者が多数参加しており、配達を担う配送業者としては、日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便、などが参加しています。

国の機関としては、EC事業者管轄として経産省、配送業社管轄として国交省、そして環境省が参加しています。

今回の発表の中では、今後の対応を進めていく事項として、

  1. 宅配事業者とEC事業者とのデータ連携の推進
  2. 再配達の実態の詳細分析
  3. 多様な受け取り方法の推進(ここに「置き配」が初めて明記された)

が挙げられていました。

EC事業者と宅配事業者、消費者が連携し合うことにより、よりスムーズに効率よく配達を行えるよう、国を挙げての仕組みづくりが行われているのです。

受取方法に新たな選択肢「置き配」が追加!

今回の発表で特に注目したいのは「多様な受取方法の推進」の項目です。

この中では、受取方法として「宅配ボックス」や「置き配」について触れられています。以前の記事の中でも、ネットスーパーにおける置き配事例やファンケルにおける化粧品の置き配事例をご紹介してきましたが、国が公表した文書の中で「置き配」という選択肢が取り上げられた点は注目に値します。

「時間帯指定」や「荷物追跡サービス」、「宅配ボックス」というこれまでの選択肢に「置き配」が加えられたことは、再配達削減のカギを握る有力な方法のひとつとして「置き場所指定」の配達方法が認められたということでもあるからです。

1997年から「置き配」を実施しているファンケルの事例

「置き配」という選択肢について考えていくなかで忘れてはならないのが「ファンケル」における「置き場所指定お届けサービス」の歴史です。

ファンケルでは、在宅・不在に関わらず、購入者が予め指定した場所(玄関前・宅配ボックス・集合ポスト等)に受領印の必要なく配達を行うサービスを1997年から実施してきました。(過去記事:置き配のパイオニア株式会社ファンケルに聞く−置き配のメリット・デメリットとは-)このサービスは日本郵便との連携により成り立っています。

共働きで家にいない家庭や残業で帰宅時間が定まらない方。体調を崩している方や、赤ちゃんをチャイムで起こしたくないという方など、対面での受取に難しさを感じるケース。そのような様々な消費者が便利に商品を受け取れるように、「置き場所指定お届け」というサービスが提供されてきました。

置き場所には、宅配ボックス、集合ポスト、玄関、車庫、物置、ガスメーターボックス、管理人預け、自転車のカゴ、洗濯機、など9つから指定することができます。

配達が完了した際は、連絡票がポストに投函されるという仕組みです。

これらの9つの置き場所が利用できない場合は、植木鉢の後ろ、風除室など、その他の配達可能な場所を指定することもできます。

心配なのは盗難等の被害ですが、現時点までもほどんと盗難の被害はないと報告されています。

万が一、盗難や紛失があった際は、ファンケル負担で商品が再配送されるというサービスになっており、補償もしっかりと整えられています。

小型の商品の場合は「ポストインサービス」というポスト投函のサービスも選択できるようです。

「置き場所指定」と「ポストイン」でのお届けを合計すると、注文者全体の約4割が利用しているということも分かっており、対面不要の受取方法が多くの購入者に支持されている様子が読み取れます。

「置き配」を利用するなら簡易宅配ボックスの用意がオススメ!

「置き配」という新たな選択肢が登場したことにより、今後はより快適でスムーズな受取が可能になることでしょう。日本郵便でも2019年の春ごろからは正式に「置き場所指定」ができるようになります。

ただ、置き配を利用したいけど、車庫や物置を置き場所に指定して会社帰りに荷物を探すのが面倒、、と言った方も多いですよね。そんな時に用意しておきたいのが玄関前で荷物が「置き配」レベルで手軽に受取れる宅配ボックスです。

スタイリッシュなボックス型など様々な宅配ボックスが販売されていますが、賃貸アパートやマンションの場合、固定式の宅配ボックスの設置は難しい場合もあります。

そんな方にもオススメしたいのが、置き配バッグOKIPPAです!

  • コンパクトでスペース要らず!
  • 盗難防止機能・置き配保険の加入オプションあり!
  • OKIPPAアプリとの連動で配送状況が一目瞭然!

※ 荷物追跡サービスを含むOKIPPA公式アプリは2022年1月31日にサービス終了いたしました。(2022/3)
無駄を省き、耐久性に優れたOKIPPAバッグであれば、安心・安全に荷物を受け取ることができます。

「置き配」が新たな常識になりつつある今、置き配バッグOKIPPAによる快適な受取方法をお試しいただければ幸いです。

OKIPPAについて詳しく知りたい方へ

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