皆さんは「置き配(おきはい)」を利用しておられますか?

「置き配って何?」という方がまだたくさんいらっしゃると思います。

今回は、以前のブログ記事でもご紹介した「宅配事業とEC事業の生産性向上連絡会」の話と関連する内容となっています。

昨年11月(2018年11月2日)に発表された「議論のとりまとめ」のなかでは、「多様な受取方法」としての「置き配」が登場しました。

ここから派生し、今年の3月には置き配について議論するための「置き配検討会」が設置されています。

その検討会の構成員として弊社(Yper株式会社)も選出されていますので、今回はこの「置き配検討会」について詳しく掘り下げながらご紹介していきたいと思います。

 



 

置き配検討会はなぜできたの?

増え続ける宅配便の取扱個数に伴い、配達を担う労働力の不足が問題視されるようになりました。

これに付随して、再配達によるCO2排出量の増加という環境問題にまで発展しています。

この現状を打破すべく、国土交通省や経済産業省、環境省が主導となり、これまでにも様々な検討会や連絡会が実施され、サンプル調査などが行われてきました。

このような流れのなかで、再配達削減に向けた対策として取り上げられたもののひとつに「多様な受取方法の推進」がありました。

 

今回のテーマとなっている「置き配検討会」は、多様な受取方法としての「置き配」について議論する目的で設置されました。

以下、検討会設置の目的について、国土交通省ホームページから引用して記載します。

多様な受取方法の一つとして、現在広がりつつある、利用者が予め指定する場所(玄関先等)に非対面で配達するいわゆる「置き配」について、実施にあたっての課題等を整理し、関係省庁や関係業界それぞれにおいて取り得る対応策等について検討を行うとともに、広く一般に周知することで、関係業界や消費者の意識醸成に繋げていくことを目的とする。

(引用元:国土交通省ホーム>政策・仕事>総合政策>物流>宅配便の再配達削減に向けて,
置き配検討会,資料4 置き配検討会設置についてhttp://www.mlit.go.jp/common/001284965.pdf

「置き配」を推進していくうえで起こりそうな問題などを予測・検討し、今後のよりよい普及に繋げていこうという目的が読み取れますね。

では、この話し合いにどのような人が参加しているのでしょうか?

どんな人たちが参加しているの?

置き配検討会では、経済産業省や国土交通省などの担当部署が主導となり、宅配事業者やEC事業者を招いて、「多様な受取方法」としての「置き配」を検討しています。
以下は、構成員の名簿から社名を抜粋したものです。

アスクル株式会社、アマゾンジャパン合同会社、Yper株式会社、オルビス株式会社、佐川急便株式会社、株式会社ZOZO、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社ナスタ、日本郵便株式会社、株式会社ファンケル、株式会社丸和運輸機関、楽天株式会社

これまでの検討会や連絡会でも、宅配事業者とEC事業者の選出が主となっていました。

しかし、今回は新たに、宅配ボックスの開発・販売を行っている株式会社ナスタと、置き配バッグOKIPPAの開発・販売を行っているYper株式会社も選出されています。

これに加えて、OKIPPAの盗難保険をYperと共同開発している東京海上日動火災保険株式会社も、検討会の構成員として選出されました。

これらのメンバーにオブザーバーとして、公益社団法人日本通信販売協会を迎え、平成31年3月25日に、第1回検討会が実施されました。

置き配検討会ではどんなことを話し合ったの?

置き配検討会では、置き配を実施している企業による取組事例と課題が紹介されました。

日本郵便は「指定場所配達の取組み」について、そしてYper株式会社は「再配達問題を解決する置き配バッグOKIPPA」について発表を行いました。

これに加え、以前に実施された置き配に関するアンケート調査でも目立っていた「盗難の心配」という点についても、盗難リスクや保険の整備、トラブル対応の方法といった視点から議論が行われました。

また、現時点では、「置き配」の認知度がそれほど高まっていないこともあり、置き配という受取方法を周知していくための取り組みについても検討されました。

置き配の事例、置き配のリスク、置き配のこれから。

宅配便と深く関わる会社同士が、置き配について熱く議論を交わしました。

今後の「置き配検討会」にも注目!

今年の夏頃には、検討会で行われた議論のとりまとめが公表される予定となっています。

置き配の利用を推進するために必要なことが整理されていけば、すでに置き配を利用されている方にとっても、これから利用を検討しておられる方にとっても、より快適で安全な受取が可能になることでしょう。

新しい仕組みが作られることで、社会は確実に住みやすくなっていきます。

今後も、置き配検討会についてご紹介していきますので、ぜひご注目ください!

 

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