―切り替える前に知っておきたいこと―
前回から、「電力自由化」についてご紹介してきました。取り上げてきました。
後半の今回は、「切り替えのポイント」について解説していきたいと思います。
目次


「電力自由化」における「切り替え」に必要なこと
現在契約している電力会社から切り替えを希望する場合は手続きが必要です。
各電力会社のウェブサイト、サービス窓口や電話などで切り替えの申し込みを行うことができます。
その際、①契約中の電力会社名、②契約中の電力会社のお客様番号、③供給地点特定番号(※電気の供給場所を特定するための情報。検針票に記載されている22桁の番号)、④切り替え希望日、⑤本人確認書類、などが必要になりますので手元に用意しておくと良いでしょう。
不明な場合は契約中の電力会社に問い合わせをすることも可能です。
新電力の利用にあたっては「スマートメーター」への切り替えが必要になりますが、交換は原則費用不要、取替工事も基本的に屋外の作業なので、立ち合いは必要ありません。気づかないうちに、電力会社が交換してくれます。
スマートメーターとは通信機能を持ち、電気の使用量を遠隔で検診したり、30分ごとの使用量の計測などができる新たなタイプの電気メーターです。
尚、解約手続きに関しては、新しく契約する電力会社が利用者の同意を得て行うことができますので、個人で特別な手続きを行う必要は基本的には発生しません。
マンションの方はここだけチェック!
誰でも自由に電力会社を選べる「電力自由化」の仕組みなのですが、マンションなど集合住宅にお住まいの場合は電力会社の切り替えができない場合がありますので注意が必要です。
というのも、マンション全体が一括の購入契約をしている場合、電力会社の切り替え等が制限されていることもあるからです。
まずはお住まいの場所で「電力会社の切り替えが可能か」を管理組合や管理会社等に問い合わせしておくと安心ですが、入居時に指定の電力会社の紹介がなかった場合には、一括契約の可能性はほぼないと思われます。
最近では賃貸物件の契約時にも「電力会社の契約はどうなさいますか?」と聞いてくれることがありますが、希望する電力会社があれば自分の意志で選択できるようになっていますし、物件紹介と併せてオススメの電力会社を紹介してくれる業者もあります。
今後はもしかすると、「電力会社を選べるかどうか」も物件選びの基準になるかもしれませんね。
新電力会社の選び方:どう選べばいいの?
前回の記事でもご紹介しましたが、関東・甲信越の東京電力エリアだけで見ても、選べる会社数が63社。プラン数で見れば256プランもあります。
さて、自分に合ったプランを利用するためにはどんな点に注意が必要でしょうか?
お住まいの場所や現在の契約内容によっては電気料金が変化しないことや割高になることが心配の場合には、シミュレーションから試すこともオススメします。
今回は口コミやランキングサイトなどでお馴染みの電力会社を4つ、例としてピックアップしてみました。
新電力会社4社比較まとめ:申し込み、決済、サービス内容、基本料金、違約金の有無について
+を押すと詳細が表示されます
新電力会社 | 申し込み方法・決済方法 | サービス内容 | 基本料金・解約金の有無 |
---|---|---|---|
PinT with OKIPPA | ・PC・スマホからWEBサイトで申し込み ・銀行振込、コンビニ支払い、クレジットカード決済に対応 |
新電力の中で唯一OKIPPAとコラボプランがあり、沖縄・一部離島を除く全国で利用可。 ●PinTプラン パソコンやスマホで、毎月の電気料金の明細を確認可能。OKIPPAが契約時に無理配布、契約期間中OKIPPA買い切り有料サポート※(オプション)(盗難保険)がずっと無料 ※電力量料金の単価は一律 ※1年ごとの自動更新 ※「買い切り有料サポート」はOKIPPAアプリ終了に伴い「有料サポート」へ名称変更しました。「OKIPPA plus」ご登録、プラン加入によりご利用できます。(2022/2) |
・基本料金あり(東京20A561.6円〜、消費電力/エリアごとに変動) ⦿解約金なし ⦿契約事務手数料なし |
あしたでんき | ・PC・スマホからWEBサイトで申し込み ・クレジットカード決済のみ ※料金シミュレーションあり |
マイページから日々の使用状況いつでも確認でき、グラフ表示による比較も可能。使用量に合わせた料金プラン(2つ)から選択。 ●標準プラン(1~4人) ●たっぷりプラン(5人以上) ※電力量料金の単価は一律 ※1年ごとの自動更新 |
・標準プランは基本料金なし ・たっぷりプランは基本料金3000円 ⦿解約金なし |
Looopでんき | ・WEBサイトで申し込み ・クレジットカード決済のみ ※料金シミュレーションあり |
●おうちプラン(一般家庭向け) ※1年ごとの自動更新 |
・基本料金なし ⦿解約金なし |
東京ガス | ・WEBサイトまたは電話で申し込み ・口座振替・クレジットカード・振込票による振り込みが可能 ※料金シミュレーションあり |
●ずっとも電気1S(使用量少なめ) ●ずっとも電気1(使用量多め) ※ガス・電気セット割の制度あり ※パッチョポイントが貯まるサービスあり ※契約時から次の4月で満了 |
・基本料金あり ⦿解約時の違約金なし |
あしたでんき、Loopでんき、では決済方法がクレジットカードのみという縛りがありますが、基本料金がかからないプランなど魅力があります。
PinT電気は、宅配ボックスがない住居でもOKIPPAを無料で入手でき、契約期間中はOKIPPAの買い切り有料サポート※(オプション)(盗難補償あり)が無料と、家賃水準は上げずに宅配ボックス環境がほしい!と言う方にはオススメです。
※「買い切り有料サポート」はOKIPPAアプリ終了に伴い「有料サポート」へ名称変更しました。「OKIPPA plus」ご登録、プラン加入によりご利用できます。(2022/2)
東京ガスを利用している方は、セット割などを利用するのもお得なようです。
どの電力会社を選ぶ場合も、まずはシミュレーションを行い、電気の使用量やプランなどを比較しておくと安心ですね。
ポイントが貯まったり割引制度があったり、電力会社の切り替えには様々なメリットがあります。
まさに、知っている方だけが得をするサービスと言えるでしょう!
契約内容と使用量は「検針票」で確認しよう!
前半に引き続き、「電力自由化」のしくみや「切り替えのポイント」についてご紹介してきました。
自分に合った電気の使い方を知り、それに一番合ったプランを提供している会社を選ぶことができれば、今までよりも快適にお得に電気と付き合うことができるでしょう。
切り替えの際にまず必要になるのは「検針票」に記載されている様々な情報です。
毎月の検診で投函される検針票でご自身の使用量を確認し、まずは診断(料金シミュレーション)を試してみるのはいかがでしょうか?
前半・後半でご紹介してきた「電力自由化」についての情報が、皆さまのくらしをより快適にするヒントになれば幸いです。
OKIPPAについて詳しく知りたい方へ
非対面での宅配物の受け取り、もう荷物を待つ必要はありません。

